
そもそもCookieって、なにをするもの?
Cookie(クッキー)は、ホームページがあなたのブラウザにあずける小さなメモです。「この人はさっきカゴに商品を入れた」「この人はログイン済み」といった覚え書きをブラウザに持たせておいて、次に来たときに見せてもらう。それだけの、とても地味なしくみです。
これがないと、ホームページは相手を毎回忘れてしまいます。買い物カゴに商品を入れても、ページを移った瞬間にカゴが空っぽになる。Cookieは、そんな「忘れんぼう」を治すために生まれました。

名づけたのは、1994年のブラウザ開発者
Cookieを発明したのは、ルー・モントゥリというプログラマーです。1994年、ネットスケープというブラウザの会社にいた彼は、「ネット通販の買い物カゴをちゃんと動かしたい」という相談をきっかけに、このしくみを作りました。
そのとき彼は、名前を新しく考えたわけではありませんでした。プログラマーの世界には、それよりずっと前から「マジッククッキー」という言葉があったのです。プログラム同士が受けわたす、小さな合言葉のようなデータのことで、古い技術文書では1979年にはもう使われていました。モントゥリはそこから名前をもらって、ブラウザのメモを「Cookie」と呼んだのです。

じゃあ、なんで「クッキー」なの?(諸説あり)
では、その「マジッククッキー」はどうしてお菓子の名前になったのか。じつは、ここははっきりわかっていません。
よく語られるのは、フォーチュンクッキー説です。中に占いのメッセージが入っているあのお菓子のように、「小さな入れものの中にメッセージが入っているから」という説明で、なるほどと思わせてくれます。ほかにも、クリーニング屋さんの引換券のように「それ自体に意味はないけれど、見せると自分のものが返ってくる札」の例えで説明されることもあります。ただ、どれも決め手はなく、名づけの瞬間の記録は残っていないようです。

ちなみに余談
最近「Cookieに同意しますか?」の画面が増えたのは、Cookieが「あなたの好みを覚えて広告に使う」ことにも使えるからです。それはきちんと本人に確認しましょう、という決まりが世界的に広がって、あの画面が生まれました。
ちなみに当サイトのCookieの使いかたは、プライバシーポリシーに書いてあります。「同意しますか?」と聞かれたら、こわがらなくて大丈夫。気になるサイトでは「拒否」を選んでもほとんどのページはふつうに見られますよ。
まとめ
- Cookie=ホームページがブラウザにあずける小さな覚え書き
- 名づけたのは1994年、ネットスケープのルー・モントゥリ
- 元ネタはプログラマー用語「マジッククッキー」(1979年には存在)
- なぜお菓子の名前かは、フォーチュンクッキー説などの諸説あり
毎日目にする言葉の足もとに、ちいさなナゾが残っている。そう思うと、あの同意画面も少しだけ味わい深く見えてきます。



